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「牧口常三郎」特集

【平和編】2.宗教弾圧との戦い
  • 平和への主張

創価教育学会の機関誌「価値創造」が廃刊させられても、牧口は勇敢に正義を叫びつづけた。
「悪人がその悪をさとらぬところに常人と異ふ所がある」
「ことに名利に関し、利害問題となると、意外の凶暴性を発揮して、恥も外聞も顧みない所に異常性が見える。(中略)高等精神病といふ方が適当か」と。
いつも「自分の利害」しか考えない。自分の栄達、名誉しか頭にない。国の将来も考えていなければ、「民衆のため」という心もないと、舌鋒鋭く主張した。
また、ある時は、青年に対して語った。
「相手が強く、地位などを利用して迫ってきた場合など、正当の理由がなければ、頭を下げてはいけない。堂々と主義主張を貫きなさい。反対の弱い立場の人は協力してあげなさい」と。
  • 指導者は世界に心を開け!

「価値創造」の創刊号に寄稿した牧口の講演論文のタイトルは「目的観の確立」。日本の行き詰まりの根本原因を、「哲学の不在」「目的観の欠如」と鋭く見抜いていた。
「究極の目的が確定せずして、中間の目的は定まらない」と。
「究極の目的」は、自分だけ、家族だけ、国家だけに閉ざされていたのでは分からない。「世界」に心を開け!「世界が解らずに、国家が分かるものではない」と。
また牧口は
「現在のように、責任ある指導階層が、これほど指導力を失ってしまった時代はない。なかんずく、正しい思想哲学を指導する教育が麻痺し、枯渇してしまった。何の力もない。ここにこそ、社会の根本の病因がある」と喝破した。
要するに、行き詰まっているのは「政治」ではない。「経済」でもない。「人間」が行き詰まっているのだ―と。
彼の「国家悪」への弾劾は、断じて、評論家風の思いつきや流行に乗った議論ではなかった。一身を賭して国家悪と戦った、捨て身の体験から出た結晶であった。