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「牧口常三郎」特集

【教育編】2.提唱・創価教育学体系
  • 子ども達を幸福に導く教育を実現したい

英語をはじめ、スペイン語、ベトナム語など7ヵ国語に翻訳されている「創価教育学体系」

昭和5年11月18日。牧口の長年にわたる教育現場での結晶として、『創価教育学体系』を発刊。同書は、「価値創造」を根底に教育の目的・内容・方法を体系づけたものである。社会の行き詰まりの根底には、哲学や思想、教育の行き詰まりがあることを、牧口は鋭く洞察しており、自分自身のエゴにとらわれるのではなく、人々の幸福の実現を目的とする人格の形成を強調した。牧口の『創価教育』とは、人格を価値あるものへと高めゆく、人間形成のための教育であった。

  • 牧口の提唱した八つの原理

1.合理化の原理
「教育の経済化によって、能率が増進されねばならぬ。学習力に於いて、教授力に於いて、時間に於いて、費用に於いて、言語に於いて、音声に於いて、常に経済原理を旨とし、文化価値を目標として進め」

2.基本習得の原理
「教師の使命は教え方の上手、即ち教材の運用、児童の理解の徹底、記憶の徹底、それの応用の徹底ということにあらねばならぬ」

3.指導主義の原理
「教育は知識の伝授が目的ではなく、学習法を指導することだ。研究を会得せしむることだ。知識の切り売りや注入ではない。自分の力で知識することのできる方法を会得させること、知識の宝庫を開く鍵を与えることだ。労せずして他人の見出したる心的財産を横取りさせることでなく、発明発見の過程を踏ませることだ」

4.経験重視の原理
「教育実務家は、自分自身の日々の経験から研究の歩を起し、其の経験から帰納し確立した原理によって、次の経験を更新し、以って従来の盲目的不安の生活を脱して、意識的、明目的の教育生活の域に進まねばならぬのである」

5.価値創造の原理
「利と善と美の価値の総合たる幸福生活の指導を以って教育の目的とし、それを達するに当って認識、鑑賞等の智、情の働きに停迷せず、価値創造という全体的活動をさせる様に指導するを方針となし、三者の提携の強調を以て組織的、計画的に遂行するに至らしめん」

6.社会化の原理
「教育は社会の一員として生活することにより、各種各方面より無量の恩恵によって生存して居ながら、毫もこれを意識して居ない人間(所謂個人的生活者)を所謂意識的社会生活者となすこと、即ち何等かの形式に於いて、その隣人に対し何かの利益を与えて、自己の受けつつある無量の恩恵に感謝して円満なる生活をなすことの出来る人間を造るのが主要なる目的である」

7.統合化の原理
「諸教科の前後左右に於ける関係を考えて、有機的の構造をなし、以て散漫蕪雑の弊に陥るを避けることは、被教育者の人格統合を導くに於いて、また学習労力の経済を図ってやる上に於いて大切なことである」

8.研究重視の原理
「教師は各分科の教授材料及び教授法という一部分に囚われる事なしに、其の大本に於ける教育全体の目的に先ず覚醒し、教材の選択配列の方針、理由等を理解し、其の運用方法の研究を以てなすを最大の任務と心得べきである」